頭が働かない人に共通していること
ここ数年、ブレイン・フォグ(脳に霧がかかっているような状態)を抱えている人が増えてきています。この状態は、激しい物忘れがある、会話をすることや文章を書くことに困難が伴う、頭がモヤモヤして思考が明瞭にできないなどと、仕事に深刻な影響を与えている事でしょう。
そこで今回は、頭が働かない人のために共通項をまとめてみました。
今のストレス社会に立ち向かうため、少しでもストレスフリーになってほしく願います。
デジタル機器に依存している
現代ではスマートフォンやパソコンが身近にあり、常に脳のタスクがデジタル機器に関することで埋まっている気がします。マルチタスク能力はあるに越したことない能力だと思われがちですが、常にタスクを起動した状態では、脳は疲れてしまいます。
脳は休めるのなら休ませるべきだと私は思います。
そのためには、『マインドフルネス』や『瞑想法』を日常生活に取り入れるなど、自分から意識を無にし、スイッチをoffにする必要があるでしょう。
またブルーライトを浴びすぎる、というのも問題視されています。
ブルーライトはスマートフォンなどの画面から発せられる光で、睡眠への影響が強く、夜に浴びると、脳が朝だと勘違いして、メラトニンという睡眠ホルモンの分泌を抑制してしまいます。
日常を少しでもデジタル機器から離すような生活を心がけましょう。
慢性的な運動不足
運動は軽視されがちですが、実は脳と密接な関係があります。血流を良くし、ホルモンバランスを整える効果があるため、老廃物がたまった脳に良い影響を与えてくれるでしょう。
以下は、著書『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』の一文です。
週に2日は最大心拍数(注)の75.90%まで上がる運動を短めに、残り4日は65.75%までの運動をやや長めに、というのが脳のためには理想的だという。心拍数の目安としては、ランニングでたとえると、最大心拍数に対して80%以上というのはかなりきつい全力疾走、70%はやや息が上がる走り込みといった具合だ。心拍計を使って測ってみるのもよいだろう。
(注)最大心拍数:一般的には成人男性の場合、220から自分の年齢を引いた値を理論上の最大心拍数とみなす。
ジョン J. レイティ (著), エリック ヘイガーマン (著), John J. Ratey (原著), Eric Hagerman (原著)『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』(日本放送出版協会 2009/03)
有酸素運動が脳に有用だということは分かったでしょう、それに加え最近注目されているのが”ヨガ”です。呼吸に意識を向け、体制をキープしたままゆっくりと自分の意識と一体化していく。
先ほどの『マインドフルネス』を効果的に取り入れている”ヨガ”はビジネスパーソンやダイエットにも効果的であるため、是非試していただきたいです。
栄養のバランスが悪い
脳は人間の体の中で一番の大食いと言われています。そんな脳のパフォーマンスを向上させる上で、重要となってくるのが”食事"。
ただ満腹にすれば良いというわけでもなく、ちゃんとバランスの取れた食事をし、『ブレインフード』と呼ばれる食材を取り入れていきましょう。
【脳のパフォーマンスを高める食材】
- 青魚
- サケ
- 大豆製品
- ナッツ類
- カカオ
- アボカド
特にナッツ類は間食で摂取しやすく、記憶力や集中力を上げるために摂取しているビジネスマンが増えています。
また、脳がエネルギーとして使うことのできる唯一の栄養素、”ブドウ糖”は思考力の源です。
【ブドウ糖が含まれる物】
- ぶどう
- ラムネ
- バナナ
- はちみつ
- うどん
- ご飯
- パン
- イモ類
即座にエネルギーとして変わるため、朝一番で摂取することがお勧めです。